こぞーらの書
とんまな子供たちの楽しい言動集。

雨の日、濡れて帰ってきた。
「置き傘、なかったの?」
「とちゅうで、どれくらいぬれるか、傘ささないでダァーッシュッしてみた。」
少年たちは、雨の日傘をささないことが多い。
授業参観の日。
 前の参観日にえんぴつを両耳に突っ込んで、ぼーっと先生の話を聞いていたのを見てとてもがっかりしたので、今回はそのようなことがないように注意した。
「えんぴつ、耳にさすなよ!」
「だいじょうぶ、とんがってない方だから。」
毎日暑い。
 とてもあせっかきの彼は、くさくて、しめっぽくて、ぬるぬる、べたべた。そう言うと、
「ぼくって、水辺の生きもの?」
そうっ、それ! ってかんじ。
おともだち♪♪♪♪♪♪
 Yちゃん(♀・8さい)
「ねえ、ねえ、このあいだね、Mちゃんたらねえ、外で落としちゃったお菓子ね、ふう、ふうもしないで、食べちゃったんだよ!?」
 彼女と少年は落としたお菓子をふう、ふうしてから食べて大きくなってきた幼なじみ。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
おふろにて
「おふろってさあ、なんかいいよね。いろんなこと話せてさあ、なんか、キラキラ〜って感じの時間だよねえ。」
おふろにて2
 シャンプーしていると、
「口がタコになってるよ。」
「あ、ほんとだ。」
「だいじょうぶ、ぼくもそうだから。」
みんなそう?  

朝、登校前。歯を磨きに洗面所に向かいつつ、
「♪ ぼくは〜 なにを〜 すればいいんでしょうか〜 」
歯を磨けばいいんだよっ!
おともだち♪♪ Mくん(♂・8さい)
 うちの玄関まえに転がっている貝殻を見て、
Mくん「ねえ、ねえ、どーしてここにかいがらがあるのー?」
少年(めんどくさそうに)
「あっー!? あー、そこは昔うみだったんだよっ。」
Mくん「へえー!ほんとっ?!」
純真なMくんと、うそつきな少年。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
この夏一番の暑さになるでしょう、という日の朝、玄関で靴を履きながら金魚の水槽を見て、
「あー、ぼく金魚になりたい・・・」

この夏一番の暑さになるでしょう、という日の午後、みんなで水遊び。
 びしょびしょになってから、
「100円ショップに水でっぽう買いに行くから僕のさいふとって!」
 4人のびしょびしょ少年少女たちは、片道20分のお店まで“この夏一番の暑さ”の中を仲良く歩いて行きましたとさ。

つづく。

おともだち♪♪Hちゃん(♀・9さい)
「大きくなったら、何になりたい?」
「ぶんちん。」
「え?」
「気楽そうでいいから。」
 ちなみに少年のなりたいもの遍歴は、
カクレンジャー→おせんべやさん→おだんごやさん→おおがねもち→居酒屋の店員→コンビニの店員
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
『水でっぽうを買いに』(後編)
 40分ほどして帰ってきた彼らの手にみずでっぽうはなかった。
「どうしたの?」
「なかったあ〜。」
 結局、別のお店に買いに行ったが、帰ってきた時は5時10分前。涼しい風がふいていた。それでも彼らは100メートル先から‘よーい、どん!’をして帰ってきて、水でっぽうで楽しくあそびましたとさ。めでたし、めでたし。
 …彼らにあしたも素晴らしい日がきますように!

「やばい、れんらくちょう書いてくんのわすれた!」
「なんで忘れんのよっ。」
「いそがしかったんだよおー。」
 学校って、何がそんなに忙しかったんだか、もう忘れちゃった。
ちょっとうらやましい。 
★☆★なぞなぞコーナ ー★☆★
 
Q.まあるくって、みどりで、あかいものなあんだ。
 A.ぼくのおちゃわん。

       
(出題:15年前3歳だったTくん)
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
「だいじょうぶ、そんなにデブじゃないよ。もうちょっと太ってればおすもうさんになれたのにね。」って。
「かき氷、あるよ。食べよう。」
「うん!!」
「宇治金時がいい?」
「・・・ふーん、“うじきんじ”じゃあないんだ。」
「ねえ、扇風機っておそろしい?」
 ―――どの辺が?
傘をささないでダ−ッシュすることを“ツッパシリ”ということが判明(“ツッ”にアクセント)。
「悪いことをすると、むち打ち100回、とかいう国もあるんだよ。」
「ふーん、舌打ち100回だったら、やる方が疲れるね。」
舌打ち100回の刑。ちょっとこわいかも。
ちぇっ、ちぇっ、ちぇっ、ちぇっ、ちぇっ、ちぇっ、………
つっぱしりには、ダーッシュした後に、傘を開いてきめっ!のフィニッシュがあることも判明。

おともだちNくん(♂・9さい)♪♪♪
 授業参観日、後ろのドアからそっと入ると、一番後ろの席のNくん、私の顔を見るなり、
「ねえ、ねえ、だれのかあちゃんだっけ?」
「しっー、あとで。」
しばらくしてまた、
「ねえ、ねえ、だーれの、かあちゃんだっけっ?」
「まえむいてっ!」
またまた、
「ねえっ、ねえっ、だ・れ・の かあちゃんだっけっっ?」
無視。
 参観後、Nくんは
「おもいだしたっ、Tのかあちゃんだ!」
と、うれしそうにランドセルをゆらして帰ってゆきました。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪
自転車で耳鼻科に向かう途中、例のNくんに会った。
Nくん「おー、Tくん、きょうあそべる?」
少年 「あそべなーい。」
Nくん「なんでー?」
少年 「なんでもないけどあそべなーい。」
母  「何で遊べないの?」
少年 「あいつ、うるさいんだよ。」
 ちょっと納得。

ギョウ虫検査、わすれた!!
急いで、学校へ届けに行った。教室の前まで行くと、
「あー、Tくんのおかあさん、どうしたの?」
「おー、Tのかあちゃん、ちーす、」
「Tくん呼んでこようか?」  
 みんな、盛大なお出迎えありがとう。でもなんだかちょっと、ギョウ虫検査を届けに来たとは言いづらかった。
先日このコーナーを読んで涙を流して笑っている、とんまな御当人を目撃しました。

★☆★けんか☆★☆
 
 big  Tくん 「んだよっー、おまえなんかちびのくせに!」
 small Tくん 「なんだよー、おまえんちなんか、くるまちっちゃいくせに!」
 big  Tくん 「なあんだよっ!おれなんかビックリマンシール10まいもってるんだぞ!」
 small Tくん 「なんだよおっ!、おれなんか今日、くまさんのコップなんだぞー!」

        (11年前5歳の、大きいTくんと小さいTくん)
★☆★☆★☆★☆

ともだちと交換日記をはじめた少年。
「絶対、誰にも見せちゃいけないんだって。」
「ふーん、どんなノート?」
「ダメ!」
「表紙くらいいいじゃん。」
「ダメ!」
「誰にまわすの?」
「ダメ!」
「今から日記書くから、絶対見ないでねっ!」
「あっっ〜〜!!やめてっ〜!だめっ〜!こっちこないで〜っ!」
 横を通っただけだよお〜。
おともだちRくん(♂・8さい)
「♪ト−イレ、トイレ〜、あーっっ!トイレの電気がっ!!・・・つ〜いた♪」
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
おともだちの家にお泊まりに行く日。
「やったー、きょうね、よるご飯、さんまなんだってっ!…えっ?ぼくってさんま好きだったよねえ?」
さあねえ。

「宿題やったの!?」
「うん、だいじょうぶ。」

 寝る前になって慌てて宿題を始めている?
「やったんじゃないの?」
「やってない。」
「大丈夫って言ったじゃん。」
「やった、って言ってないじゃん。」 
このやろー!!
おともだち♪♪Aちゃん(♀・7さい)
 Aちゃんの家の車にとがったもので削ったような傷がついていた。
でも、よく見ると、そこには、‘A○○’とAちゃんの名前が刻み込まれていたため犯行はすぐに判明した。
 それから、Aちゃんの家の車は近所では‘A○○号’と呼ばれている。
しかし、半年もその事実に気付かなかった御両親はそんなに怒ってはいけない。
♪♪♪♪
今日の宿題はー?」
「ある。」
「あるのはわかってるよー、宿題は?」
「めんどくさい。」
   ばかやろー!!

おともだち♪♪Cちゃん(♀・12さい)
 お出かけして、公衆トイレに入りました。用がすみました。
あっー、トイレットペ−パーがなーい!!
外で待つおかあさんに「紙がなーい」と大きな声で叫ぶのはとても恥ずかしいし、ましてお隣りに、「トン、トン、紙くださーい」なんて
言えないし、とてもとても長い間トイレに座ったまま考えた彼女は、トイレットペーパーの芯を、使いました・・・。
むかーし、戦争の頃は、トイレの紙もない事が多く、
「荒縄でこう、、こう、、、こうやって、使ったもんだ。」という、おじいちゃんの話を思い出して、なにか使えるものはないかと必死に探したそうです。

        (ぶんちんになりたいHちゃんのおねえちゃん)
♪♪♪♪♪♪♪♪

終。

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