3月21日 8:10AM
起床。天気予報では風が強くなるということだが、気になるほどの風も無く、暖かい陽射し。
9:30AM
会場と定めた公園へ場所取りに出発。
本当のところ、はりきって場所取りするほど混み合う場所でもないのだが、年に一度のイベントに万全を期すため、シートを敷きに行く。
桜は満開一歩手前、というところか。つぼみもちらほら見える。が、花見に支障無し。
公園内は犬の散歩をする人たちや、家族連れがチラホラ歩いている。
野球場の横を抜けて広場に出ると、すでに何組かが花見態勢に入っていた。
桜に近い場所にシートを広げ、何枚か写真を撮って、一旦帰宅。
10:30AM
息子の友人一名を加え、四人で公園へ出発。計画に狂いはない。
暖かいが、少し風が出てきた。
10:45AM
現地到着。
花見開始。この時点で公園広場の花見客は十数組か。
桜を眺め、ビールを飲んで、ややいい気持ち。
10:55AM
突風が公園を襲う。
砂ぼこりが料理を襲う。ゆで卵が砂まみれになる。
11:05AM
広場の内側へ移動。砂ぼこりはやや緩和されるが、風はますます強くなる。
凧上げをしている親子を眺めていたが、あまりにヘタッピで面白くない。どうしてこの風で凧が上がらないのか理解に苦しむ。
ビョオオオオオオー、という風の音を確認。
11:15AM
風はますます強くなり、幼児やお年寄り連れのグループが次々に撤収を開始。
犠牲になるのはいつでも弱い者たちなのだと、憤りをおぼえる。
11:20AM
タコ焼とかき氷の屋台が風でバタバタしている。
公園の木々は、アニメ「となりのトトロ」の嵐のシーンのように揺れている。
ゴオオオオオオー、という風の音を確認。
11:25AM
公園に残っている人々が、全員風上に背を向けて座っているのを確認。
タコ焼屋が、強風で火がつかないという情報を入手。
砂ぼこりが竜巻のように舞い上がるのを確認。
11:35AM
不本意ながら、撤収の決断を下す。
昼食は帰宅後とする。
強風のため、シートはたたまず、丸めて携帯することを許可。
我々は、強風に完敗し、荷物をまとめて撤退する敗残の兵であった。
砂まみれの私のほほを悔し涙が伝い落ち、産卵中のウミガメのような顔になった。