「むむん。うふっふぅ〜」
「これこれ。
ふふふ。コリコリしてきたよぉ。
どうしたのかなぁ?」
「こんなところがこんなになっちゃって。え?」


「恥ずかしいの?
恥ずかしいねぇ。
でもみんなそうなんだから。みいんな。
むふふんむふん」
「うーふふーうーふふー、ふんふん」


「正直に言ってごらん。ずっとこうして欲しかった、と。
欲・し・かった、と」
「ふふ。それでいい。それでいいんだよ。
いいよぉいいよぉ」
「………」
「ほおら。こんなだよ、もうこんなだよ。恥ずかしいねぇ」

「え?どうしたの?どうしてほしいの?
大きな声で言ってごらん?」


「ここをどうしてほしいのか言ってごらん」
「………」
「そうしてあげるよ。今そうしてあげるよ。
本当にいやらしい僕のメ・ス・ネ


パンッ!!



「うぎゃっ!!」
「痛ったぁ〜。なにすんのぉ〜?
ってゆーかあんた誰ぇ〜?」


「……」


「わしゃ釈迦じゃ」

「ワシャシャカ?」

パンッ!!


「あいたたたたぁ〜」
「なにすんのよぉ〜。かさねがさね乱暴な人だなぁ」


「おまえ、
なにか忘れてないか?」
「へ?何か?忘れ???」

「おまえ」
「衆生を救うために、天竺へお経を取りに行く旅をしておったのではなかったのか?」

「へ?シュジョー?
ゼンジクン??
へ?へ?へ?」



「たーっ!たーっ!たーっ!」
「はいはい思い出しました!
思い出しましたですぅ。!」


「 シュジョーのゼンジクンの旅でございます!
その旅の途中でございます!
おっしゃるとーりでございますぅうう」
「……」

パンッ!
「痛っ」


パンッ!
「痛っ」

パンッ!

「痛っ」


「……」


「……」
パパンッ!!
「いたたたたぁ〜」


「……」
「むうん。そうだぞ。
この金の輪っかは、天上天下を支配する者の証しだ。
お前たちも俺にひれ伏せばいい思いをさせてやるからな。
はっははぁー、そうだ。ひれふせひれふせ」

「阿乃久多良参脈餐菩提!」
「がっ!!」
「うがががががががががぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」


「……」

「う〜ん。
むにゃむにゃむにゃ。
……ん〜、
もう食べられな〜い」

ボゴッ!ボゴッ!ボゴッ!

ブギッ!ブギッ!ブギッ!

ボゴゴゴゴゴゴゴ!
ブギギギギギギギッ!


翌朝。

「………」

「……けっ…」










「ぶ〜ふ〜ぶ〜ふ〜、ズッズッ」

「ブッズッブッズッブッズッズずぶふぅふぅ、ぶふぅふう」
「なぁ、豚よ、俺の頭も相当なことになってるのはわかっているが、おまえ、その顔、大丈夫か?」

「…ズフゥ〜、いいよ。どうでも…」



ズフゥ〜、行こうよ。…またあいつが来る前に」

「…そうだな」

天竺への道は

ふたたび開かれた

旅は

つづく

それは

人生そのもののように

命ある限りつづく

つづくのだ

……


いやか?

おまえらいやか?

そりゃいやだろ

でもつづく

いやでもつづく

つづくのだ

(C)2005 OTO


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