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絵馬さまお願い 2009.5.6


最近お寺の住職のお話を聴く機会があり、ある人の、
「神様と仏様の違いは?」
という質問に、
「神様はお願いを聞いてくれる存在ですが、仏様はただ見守る存在です。人は神社へ行くと願い事をしますが、お寺ではお願いはしないでしょう?」
とおっしゃっていました。
これまでの人生、神社だろうがお寺だろうが、手を合わせたらお願いばかりしていた私は恥じ入るばかりでした。

そんなわけで。
「神社でお願い」が形となって現れたもの、絵馬の紹介でございます。


まずは定番、成績に関するお願い。
「ぜんぶ」というところに貪欲さを感じます。
◎ということは5段階とか10段階評価ではないんですね。
◎○△×なのかな?
実は◎の上に花丸とかあったら貪欲どころか控えめなお願いということになりましょう。

次は確実に貪欲なお願い。
よく見ると、下書きを消した跡が見えます。
いろいろな試験名を並べて書いているうちに「何でも合格」でいいじゃん、と思いついたのでしょう。

願い事はさらに貪欲になってゆきます。
「なんでも」の範囲がはっきりしませんが。
親に、「願い事を書くんだよ」と言われて考えているうちに行き着いてしまったのでしょう。
願いは貪欲ですが、最後の読点がハート型なのが可愛いです。

次もよくわかってない子供に願いごとを書かせた例ですね。
ウルトラマンの変身がしたいという願いなのでしょう。
タロウかレオか、いや、メビウスかな?って神様も迷ってしまいます。

次も、幼子の切実なお願いです。
読めますでしょうか?
願いは聞き届けられるでしょうか?

左から読むと、
「おとこのこに もてますように」と読めます。
いくつか余計な部品がありますが。
こんな字を書いてるような子供でも男の子にもてたいんですね、ロマンスの神様。

次はもう少し年長のお子さんでしょうか。
なれるといいですね☆
「。!!」って並びがいいですよ。!!

大人にだって、なりたいものがあります。
なれるといいですね!
派遣切りとかにあわないように祈っております。

次も大人のお願い。
具体的です。
調べたら著者本人のようです。
単行本はゲイムマンというペンネームでお書きになっています。
昭和編と平成編、2冊も出てます「レトロゲームが大好きだ」。
行きがかり上、ベストセラーになるように応援いたします。


 


最後はこちらの絵馬です。
辛ふく・・・。

初めて聞く言葉ですが、多くないほうがいい用な単語「辛ふく」。
つらふく?からふく?
からい物好き?
謎が多い絵馬です。文章途中だし。


あ、そうそう、冒頭で紹介した住職は、
「神社でお願いをして叶ったら、お礼参りに行かなくてはなりません」
ともおっしゃっていました。

絵馬を書いた皆さん、願い事が叶ったら、くれぐれもお礼参りをお忘れにならないように。

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