さすらいロボ ヤスジロー 

2002.10.3

第21話 ロボ、


解っているのは、弁護士にはなれないってことだな。アハハハハ。だからそうなんだよ今何か通らなかった?信じてるわけじゃないんだけど
その集まりっていうのがさぁ
あのあたりは臭くてな顔も見たくないってうそ!もうだめだもうだめだもうだめだごみの中に住んでいる。殺されたの?警官が?だせーゴミが住んでるの間違いだろ?怪しいってはっはは。どけよっ!無駄口叩くな。行くぞ!
ドカドカドカ。
一体何。
どけぇ!
いたぞ!
手配中のロボットだ。


「お前ら、何を」

「やめて下さい。洗濯物が。梅雨の晴れ間にやっと洗濯したのです。
この晴れ間は大変貴重なのです。今夜からまた雨が、ああ」

「ああ、やめてよ、よごれちゃうよぉ」

「おい、何をしてるんだ。やめさせろ」

「おとなしくしてろ。臭いゴミめ

 ゴ…

『俺は』

『俺は年老いた。もう』

『もう何をする力も』

『何をする力も』

『残っちゃ…』

「やめろと言ってるんだ。
聞こえねえのか」

「この、汚ねぇ手で…」

俺の制服にさわるんじゃねぇっ!!


ダァン
ッ!!


「あいてて」


「く!こ、このぉお」






じっちゃん!!

じっちゃぁぁぁぁぁん!


「邪魔だぁっ!」

ビシッ!

「きゃっ!」

お前ら!そんなロボ公相手に何やってんだ!!     04:25:02PM

パァン!   

クチャッ



パチィィィーン!

ゴッ!!




うがっ!

04:25:22PM

「…あ」

「…あ…私は…これは…」

私が…私が、ああ、
あっああっ
あ!

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

「…どうした、クリス。眠れないのか?」
「ん…ねぇパパ、ヤスジローは元気かなぁ?」
「ああ。元気さ、きっと。あいつは凄いやつだからな。何があってもうまくやってるさ」
「そうだよね…そうだよね!」

第22話 慟 哭につづく


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