さすらいロボ ヤスジロー |
2003.11.1 |
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「いたいの?おでこ?」 |
「いや、腰だよ、腰、いてぇのは。これは、この傷は痛くねぇんだ」 |
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第28話 空を見上げる。 |
9月28日 10:42:00 AM |
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「サンドラ!サンドラ! 大変。先生に」 |
「…滑走路にこう、ね」 |
10月15日 10:42:00 AM
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「サカタこのやろー! こんなことしてただですむと思うなよ! おい、やめろ!待て!おい! 話せばわかる!」 |
プシュップシュッ 「うぐわぁっ!」 プシュップシュッ プシュッ 「…」 「ああ… ニッポンに帰りてぇなぁ」 |
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「白いハイヒールの女の人が鹿革の靴の男に殺されるのね。で、鹿革の靴の男は弁護士なんだけど、ヒモ靴の男に罪をなすりつけようとするの」 |
「ルーク、仕事のほうはうまくいってるのか?」 |
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「あ、そうだ。おっきい兄ちゃん、前から訊こう訊こうと思ってたんだけど、パパがクリスマスになると歌ってた歌あるじゃない? |
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「実は…あんな歌、無いんだ」 「へ?」「え?」 「あの歌な、パパがデタラメに歌ってたんだ」 「ウソッ」「ホントかよ」 「デタラメに歌ってたの?」 「ああ」 「毎年?」 「ああ」 「おっきい兄ちゃん、ずっと知ってたの?」 「いつだったか気づいたんだ。毎年歌がちょっとづつ変わってるって。歌詞もメロディーも」 「…そうなんだ」 「…全然気づかなかった」 「俺が一番聴かされてるからな」 「で、で、でもほら、ぼ、ぼ、僕たちいつまでも兄弟だよねっ?ねっ?」 「何言ってんだお前」 |
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「そいつらと殴り合いになったってわけか。 |
「もう学校へ行かないで、それでどうするんだ? |
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「学校に行かない分もっと教えてもらえるよ」 |
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こちらの方ですか?」 |
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西暦2032年7月14日 09:00:00PM |
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「そうでしょうね。とにかく会長が死んだ今、そもそもなぜ心を持ったロボットを作ろうとしたのか、ということも含めてすべて闇の中です。 |
「たとえどんな状態であれ、ヤスジローは生きている。 |
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私が見つけた時のヤスジローはまったくひどい状態でした。身も心も。 |
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ここは…、ここで、ヤスジローの「心」が生まれたのです。コスゲデンキの工場ではなく」 |
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「お話はよくわかりました。でも。それでも私は、外のみんなの作業に加わろうと思います。今すぐ」 |
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「先生…私にもお手伝いできることがあるでしょうか?」 |
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「あなたは不可欠ですよ」 |
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ワタシハ ココニ |
さすらいロボ・ヤスジロー 終わり |