さすらいロボ ヤスジロー 

2003.8.24

第27話 ロボ、地上へ。

うわああああああああっ!!



7月14日 08:28:59 PM


「警部!上です!行きましょう!」
「おう!応援呼んどけ!」
「はい!」


ア  ア
テ テテウ




ワ ワ
タシ

ウ デ

ワタシノ

ラダ
ラダ
ラダ
カラダ!





ママ
ダダ
マダ
ウゴ
ウゴ
ウウ
ウゴク!





タテ

アル
アル
アルク




シテ
アシヲ


アレハ





シンデ

死ンデ

コロシタ
殺シタ
ダレ
ダレガコロシタ

カレ




イ シ ロ ー

イシロー


モウ

殺シテハイケナイ

殺シテハイケナイ

殺シテハイケナイ

モウ



ダレモ。

ガッ



ズダダダダダダダダダダダッ

ダンッ!!

「うあ何だ!」
「大丈夫ですかぁ!」

「う、ぐ、ぐ、うえ、うえに」

「上か!」

「いたぞ!あれが!
手配中のロボットだ!」
「動くなぁっ!」


ドゴォッ!

ドゴォッ!

ドゴォッ!

ドゴォッ!

「あっ!いない!!」
「どこだっ!」

バァアンンンン


「いたぞ!あそこだ!」

「下だ下!行くぞ!逃がすなっ!」」

「……………」

「………すげえ」


7月14日 08:32:18PM
コスゲデンキ本社 社長室

「特殊ライフル?」
「はい。配備中の警察官に特殊強化ライフルの使用を許可したそうです」
「またあのじいさんに借りができたということか。
でもその強化ライフルとやらでうまくいくのかい?」
「大臣がおっしゃるには戦車とも戦える、と。ロボットなど粉々で証拠は残らないとおっしゃっておりました」
「ふん」

「この国の警察はいつからそんなものを持ってたんだろうね」
「軍隊並の装備を持った犯罪者集団も現れている時代ですから」
「犯罪者に対抗するためってわけかい。笠原」
「はい」
「お前、子供がいたね。いくつになった?」
「はぁ、上が11歳の男の子、下はまだ0歳の女の子ですが、それが何か…」
「いつかその子たちが特殊ライフルで撃たれるかもしれないとは考えないのかい?」
「ま、まさか。…そんなことにならないように育てるつもりです」
「ふん。ということは誰かを撃つ方に育てるってことだね」
「会長…」


カツン、


カツン、


カツン


「ア  ノ オト。」

カツン、


カツン、


カツン、


カツン、

「ヒ トガ シ 死
 死ヌオト」

カツン、


カツン、


カツン、


カツン、
カツン、


カツン、

「殺シテハイケナイ」

「殺シテハイケナイ」

「ダレ モ ダレ モ
  殺シテハイケナイ」


ガッ

「ア」


   

ザッザッザッザッザッ
ザッザッザッザッザッ
ザッザッザッザッザッ
ザッザッザッザッザッ

ザッザッザッザッザッ
「速いぞ!」
ザッザッザッザッザッ

ザッザッザッザッザッ
「逃がすな!」
ザッザッザッザッザッ
「この先は?」
「河原です!」
「よし!追い込めっ!」

……んめ。
んげんめ。
人間め
人間め
人間め
人間め
人間め」

「雨がほとんど降っていません。
このまま上がるかもしれません。…あっ、あれ?
あれ、何でしょう?」

「向こう岸のあの光…」

「サーチライトみたいな」

「何かあったのかな?」

「あっ!あっ!あれ!
あれを見て下さい!
あれは…
あれは…」

「!」

ドゴォオオン


ドゴォッ!   


ドゴッ!  ドゴッ!
ドゴォッ!

















「あ れは、誰?…
向こうへ!向こう岸へ!急いで!急いで!」

「む、向こう側は大変危険です」

「いいの。いいのっ!」


キィ

キィ


キィ


キィ


アア

マタアノオトダ

ダレカガ
シンダ
ダロウカ
ワタシ

コノ
アタマノ
キカイガ
ハズレ レバ
オチ
オチ
オチテ

ジジッジジッ



モウ
モタナイ
モウ

バチィィン























最終話 空を見上げる。へつづく


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